赤城南麓「沼の窪湿地帯」で春の訪れを告げるザゼンソウが開花!
春の足音が聞こえだすと、早春に咲く花々が目を覚まします。
ザゼンソウもその一つ。群馬県前橋市赤城山南麓ではザゼンソウの花が春の到来を知らせてくれています。
春の足音を告げるザゼンソウを一足お先にお届けします。
※2020年12月より、イノシシによる被害からザゼンソウを保護するため立ち入り禁止となっております。
ザゼンソウとは
ザゼンソウは漢字で書くと「座禅草」。別名「達磨草(だるまそう)」とも呼ばれています。
サトイモ科に属し、学名はSymplocarpus renifolius、和訳するとザゼンソウ属の肝臓形の葉をした花という意味です。
地中に太い根と茎があり、葉は成熟すると40センチメートルにもなります。
花は花被片が4枚と雄しべが1本の構造。「仏焔包(ぶつえんほう)」という大きな茶色の中に花が咲きます。
決して良い香りとは言えない、なんとも言えない悪臭を放つ花といわれています。
仏像の光背に似た形の「仏焔包」の重なりが僧侶の座禅を組む姿見えることからザゼンソウと呼ばれています。
また、茶紫色で囲まれた花びらの中の花が、達磨大使が座禅をしているように見えるので、別名ダルマソウとも呼ばれています。
前橋市赤城山南麓「沼の窪ザゼンソウ群生地」
赤城南麓の市有林の中にある沼の窪ザゼンソウ群生地。
およそ3000株のザゼンソウが植えられ例年2月下旬から3月にザゼンソウを楽しむことができます。
年によっては2月中に雪があることも多く、雪の中からひょっこりザゼンソウが顔を出す姿に自然の強さを感じます。
群生地内には木道があり、のんびり散歩がてら散策できます。
付近の道は狭く、ところによっては雪が残っていることもあるので、できればスタッドレスタイヤを装着して行くことをおすすめします。
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湿地帯に咲く群馬のザゼンソウをお届けします
赤城山の中腹を走る道を進んでいくと右手にザゼンソウ群生地の看板が現れます。
車2台がすれ違うには少し細い道なので注意して下っていくと、1キロ程度進んだところに駐車場があります。また国道353号線からもアクセスできます。
駐車場には公衆トイレも完備、付近にはコンビニがないので、重宝します。
熊出没注意!だそうです。
駐車場から群生地までは歩いてすぐ。お散歩感覚で散策できます。
群生地の入口には黄色いろうばいの花が咲き、甘い香りとともにザゼンソウの咲く場所へと導いてくれます。
旧富士見村指定天然記念物、沼の窪ザゼンソウがこちら。
群生地は木道が整備されていてご年配の方でも安心して歩けます。木道両脇の湿地帯にザゼンソウの花が咲いています。
ザゼンソウはしっかり咲いているものとつぼみまで様々。色とりどりで華やかな花ではありませんが、湿地の中で存在感を示しています。
近くにはきれいな小川がせせらぎ、木道からも眺めることができます。一周15分程度、ザゼンソウを見ながら木道をめぐると軽い運動になり、そして気分もリフレッシュ!
こちらが春の風物詩ザゼンソウです。
大きくなると高さ20センチほどになりますが、こちらは15センチほど。
悪臭を放つということで、警戒しましたが、木道からは気になる臭いは感じません。安心してご覧ください。
木漏れ日の下、小川のせせらぎの音を聞きながら、心行くまでザゼンソウと自然を体感できます。
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ザゼンソウ群生地へのアクセス方法
群生地というと山奥というイメージを持つ人も少なくないかもしれませんが、ここは比較的アクセスしやすい場所です。
バスでのアクセスも可能ですが、最寄りのバス停からは徒歩40分なので体力に自信がない方は自家用車の利用をお勧めします。
関越自動車道赤木ICから県道70号を南下、溝呂木交差点を直進し、国道353号線を南下。石井の交差点信号を左折。看板があり、ここよりおよそ2.5㎞北上。
ザゼンソウ群生地詳細情報
定休日:なし
住所:群馬県前橋市富士見町赤城山26-1付近(沼の窪市有林内)
問い合わせ先:
前橋市観光政策課(027-257-0675)
前橋観光コンベンション協会(027-235-2211)
駐車場:第1、第2駐車場(管理棟近く)完備
前橋市周辺情報:https://www.jalan.net/travel/cit_102010000/
前橋市で宿を探す:https://travel.rakuten.co.jp/yado/gunma/maebashi.html
まとめ
一足先に春の訪れを告げるザゼンソウが前橋の赤城山麓群生地で咲きはじめました。雪も多く寒い日が続きましたが、今年も元気に花を咲かせ、まもなく見ごろを迎えます。
木道があり整備されているので、のんびりとお散歩をしながらザゼンソウが見られます。群馬県内でも珍しいザゼンソウ。
一足先に春の訪れを感じてみてはいかがでしょうか!
※情報は掲載当時のものです