円福寺茶臼山古墳|新田荘遺跡もある境内に広がる大型前方後円墳【太田市別所町】
群馬県太田市にある円福寺茶臼山古墳は、別名別所茶臼山古墳とも呼ばれており、東日本で4番目の大きさを誇る古墳。
国の史跡新田荘遺跡もある、円福寺茶臼山古墳をご紹介します。
古墳とともに鎮座する円福寺
円福寺茶臼山古墳周辺案内板
太田市を走る県道332号から1本細い道を入ると、鬱蒼とした木々に包まれる円福寺茶臼山古墳があります。
新田壮遺跡入り口
大きな古墳の前方部には、円福寺の本堂・境内そして新田氏累代の墓などが並びます。
©https://twitter.com/ohmctk1/
境内案内板
鳥居をくぐると右手に赤と白を基調とした本堂があります。
円福寺本堂
円福寺は江戸時代に新田氏の4代目義政が創建したと伝えられる名刹です。
公園のようになっている境内を進んでいくと階段があり、登った先にはお堂が!
お堂へ続く階段
千手観音が鎮座する歴史を感じるお堂です。
千手観音が鎮座すると言われるお堂
お堂近くには石幢も立ち並びます。
不思議な雰囲気が漂う石幢
また後円部には神像が安置される十二所神社とともに新田氏累代の墓があります。
十二所神社入り口
©https://twitter.com/TXzlrPyPeItpocO/
像が安置され異色の光景を放つ
©https://twitter.com/quimipepe/
新田氏累代の墓
新田荘遺跡の一部になっているため、1971年に「円福寺茶臼山古墳及び伝新田氏累代の墓附石幢」として群馬県の史跡に指定された後、1999年に国の史跡「新田荘遺跡」に指定されました。
古墳の特徴
古墳遠方より
古墳集中地帯といっても過言ではない太田市、この西部宝泉台地の西端にある円福寺茶臼山古墳。
別名別所茶臼山古墳とも呼ばれ、長さ168mを誇り、太田市内では2位、東日本で第4位を誇る大型の前方後円墳です。
前方部は2段で幅65m高さ8m。後方部は3段で円部径96m・高さ14m。墳丘には葺石があり、多数の埴輪が並んでいたと推測されています。
歴史・出土品
円福寺茶臼山古墳は古墳時代中期の5世紀前半に作られたと推測され、当時周辺一帯を支配していた毛野国で大きな勢力を持つ首長の墓であったと言われています。
円筒埴輪が出土され、墳丘の周囲には堀が巡っていましたが現在は埋まってしまい、その姿を見ることができません。
また古墳の前方と後方のくびれ部分に御堂などが建てられたため、かなり削られてしまい、古墳が本来の前方後円墳から大きく形を変えてしまっています。
しかし、少し離れて眺めると、その大きさを量り知ることができます。
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基本情報
住所:群馬県太田市別所町594(他)
問い合わせ先:0276−20−7090(太田市役所文化財課)
駐車場:あり(無料・約10台)
アクセス:
車 北関東自動車道太田藪塚IC より約30分
電車 東武伊勢崎線細谷駅より徒歩約35分
太田市HP:https://www.city.ota.gunma.jp/005gyosei/0170-009kyoiku-bunka/bunkazai/otabunka45.html
じゃらん:https://www.jalan.net/kankou/spt_27211af2172004498/
太田市周辺情報:https://www.jalan.net/travel/cit_102050000/
太田市で宿を探す:https://search.travel.rakuten.co.jp/ds/hotellist/Japan-Gunma-Ota
まとめ
古墳大国群馬の中でも多くの古墳が見られる太田市。
その中でも新田荘遺跡として国の史跡にも指定されている、円福寺茶臼山古墳をご紹介しました。
東日本で第4位を誇る大型の古墳と史跡は歴史を存分に感じることができるスポットです。
太田にはこの他にも多数の古墳があるので、ハシゴしてみるのも良し!古代ロマンを感じに足を運んでみてくださいね!
※情報は取材当時のものです