沼田市玉原湿原|小尾瀬の別名を持つ四季折々の美しい眺め!紅葉やハイキング初心者にもオススメ
群馬県沼田市、武尊山(ほたかやま)の山すそに広がる玉原湿原。玉原という文字は「たまはら」もしくは「たんばら」と読みます。密を避けつつ暮らす最近の生活の中で、自然と触れ合う時間は癒しになりますね。今回は、ブナ林に囲まれる美しい玉原湿原を訪ねました。
玉原湿原について
標高2,158mの高さを誇る武尊山は、日本百名山に数えれる名山です。その武尊山の西側にあるのが玉原湿原。玉原湖を取り囲むウッドランドリゾート玉原内、玉原高原の北側西寄りに位置します。
東京都心から2時間ほどでアクセスできる便利な立地から、地元や都会からの観光客が集まります。
生息する植物の珍しさから、玉原湿原は、あの有名な尾瀬の名を借りて小尾瀬とも呼ばれています。
標高1,150mから1,600m付近に広がる玉原湿原では、尾瀬よりも少し早い時期(4月中旬頃)に水芭蕉(ミズバショウ)、9月にはラベンダーが見頃を迎えます。入場料は有料になりますが、たんばらラベンダーパークもこの時期には整備されます。
その他にも、夏から秋に書けてはトキソウ、ツルコケモモ、ヤマトリカブト、タムラソウなどの可憐な花が姿を見せてくれます。
4.3ヘクタールほどの広さを持つ玉原湿原では、春の雪解けの頃から秋の紅葉時期あたりまでが絶好のハイキングシーズンです。湿原の奥に入っていくと、ブナの巨木が立ち並ぶ雄大なブナ平が姿を表します。
群馬県内のおすすめ紅葉スポットはこちら!
多彩なハイキングコースも玉原湿原の魅力
玉原湿原周辺を巡る遊歩道は、国有林内を通る緑豊かな森林リゾートです。運が良ければ野鳥や小動物に出会えるかも!
ビギナー向けから軽登山上級者向けまで、コースによって所要時間が異なりますが、短いコースは1周約1時間で散策できます。お子さん連れには1時間はちょうど良い所要時間ですね。
訪れたのは8月末。ラベンダーがすでに咲いていました。ブナの森を歩くおすすめコースの所要時間は下記の通りです。
自然観察をしながら存分に散策を満喫してくださいね。
玉原湿原~ブナ平コース:約3時間
玉原湿原~尼ヶ禿山コース:約4時間
鹿俣山1周コース:約4時間
銅金沢~キャンプ場コース:約3時間
各コースの起点となるのが、センターハウスの駐車場です。このセンターハウスはトイレやコインロッカー、自販機が完備なので、ちょっとした休憩に便利です。
もう1つのイチ押しスポット 玉原ダム
ダムマニアのみならず、一般の人にも観光地として人気が高いダム。玉原湿原や山に取り囲まれるように存在するのが、玉原湖を水源とする玉原ダム。
鳥のさえずりや風の音など、耳を澄ますと自然の音があちこちから聞こえてくる穏やかなダムです。県内のみなかみ町にある藤原ダムと同様に揚水(ようすい)発電を行っていることでも知られています。
藤原ダムを知らない方はこちらを参考にどうぞ!
ダムの周りには4.5kmほどのサイクリングロードがあり、自転車で散策もできます。夏には青いダム湖と周辺の新緑が美しく、秋には都市部よりも一足早く紅葉シーズンを迎えます。季節ごとのダム湖の壮大な光景を、ぜひ体感してください。
玉原湿原 アクセスなどの詳細情報
入場料金:無料
※一部施設は有料です
定休日:冬季期間(11月中旬~4月中旬)
住所(センターハウス):群馬県沼田市上発地町350-1
電話:
0278-25-8555(沼田市観光協会)
0278-23-9507(センターハウス)
駐車場:あり(無料・計約130台)
※センターハウス近くの中央広場に大型駐車場あり
アクセス:
車 関越自動車道沼田ICより約35分
電車 JR沼田駅よりバス約1時間半
公式HP(センターハウス):http://www5.kannet.ne.jp/~tanbara/centerhouse/
※詳細はセンターハウスか沼田市観光協会に直接お問い合わせください
まとめ
沼田市の武尊山に抱かれた玉原湿原、いかがでしたか?
四季に応じてその美しさの表情を変えてくれる大自然にすっかり癒されて、大満足の小旅行になりました。水芭蕉が有名な玉原湿原ですが、お目当ての植物の時期を狙って足を運ぶのも良いかもしれませんね。
※情報は取材当時のものです