岩神稲荷神社|天然記念物の巨岩を祀る飛石稲荷で令和発御朱印も
群馬県前橋市、群馬大学医学部付属病院近くにある岩神稲荷神社。飛石稲荷とも呼ばれ、浅間山から流れ着いた巨石がご神体として崇められています。
国の天然記念物「岩神の飛石」で有名な神社「岩神稲荷神社」をご紹介しましょう。
前橋を見守る岩神稲荷神社
前橋市国道17号線からほど近い場所に鎮座する飛石稲荷こと岩神稲荷神社。
商売繁盛や安全祈願、交通安全、合格祈願、さらには病気克服などの御利益があるとされています。
主な年中行事としては、初午祭、春季例祭、秋季例祭などがあります。
国指定天然記念物の巨岩をご神体とし、主祭神は倉稲魂命(うかのみたまのみこと)とされていますが、木花咲耶姫命(このはなさくやびめのみこと)も祀られています。
ご神体・国指定記念物の「岩神の飛石」
社殿の裏にある、岩神稲荷神社のご神体となっている巨岩。昭和13年(1938年)12月14日に「岩神の飛石(いわがみのとびいし)」として国指定天然記念物に指定されました。
長らく赤城山由来とされてきましたが、2016年の科学的分析調査の結果、約2万4,000年前の浅間山大崩落による火山泥流で流されてきた、浅間山由来だと判明したとのことです。
その大きさは周囲約70m、地表に出ている部分の高さは約10m、そして地中にもさらに約10mも埋もれているといわれています。
少し離れた場所からでないと、なかなか写真に納まらないほどの大きさで、赤褐色の火砕岩と溶岩で構成されています。
岩神稲荷の御神木
岩神稲荷神社には、ご利益あふれるご神木もあります。
ご神木「交通安全榎」は、昔からこの地を行きかう人々の交通安全を見守ってきました。
四季が移ろうなか、風雪に耐えてきたであろう木の姿は腰をかがめた翁のように見え、畏敬の念を抱くとともに好好爺にも似た親しさを思わせています(案内より抜粋)。
こちらのご神木は「乳銀杏」と呼ばれ、母乳の出ない母親が乳房に似た気根に触れ願いをかけるとご利益があるといわれています。
秋には銀杏の実がたわわに実ることから、子宝に恵まれ子どもの成長を願う親の気持ちに優しく寄り添い暖かく見守ってくれています(案内板より抜粋)。
また飛石の裏には石祠があり、小さなお稲荷様が鎮座しています。
社務所では御朱印やお守り、四季の絵葉書セットも
岩神稲荷神社では、受験生のお守り飛石(パワーストーン)、さらに色別でさまざまなご利益が賜れる姫銀杏のお守り袋などが授かれます。願いを届ける飛石絵馬もありますよ。
社務所は本堂の隣にあり毎週土曜日に御朱印を受け付けています。以前は前橋東照宮でのみの発行だったようですが、令和になってから土曜日限定で御朱印がいただけるようになったそうです。
岩神稲荷神社活性化のため催し物を開催
岩神稲荷神社を広く発信するために、地元住民が岩神稲荷神社活性化チーム「飛石サロン」を結成活動されています。飛石サロンは毎週土曜日に岩神稲荷神社社務所にオープン、スマホ教室やフラダンス・民謡・ヨガ教室・将棋教室などのイベントが開催されています。
詳しくは前橋観光コンベンション協会の公式Facebookなどでも紹介されています。
岩神稲荷神詳細情報(アクセス・駐車場)
住所:群馬県前橋市昭和町3-29-11
電話:027-231-2031
アクセス:関越自動車道前橋ICより約12分
駐車場:あり(参拝者のみ無料・境内に約20台)
まとめ
浅間山由来の巨岩をご神体とする前橋の岩神稲荷神社いかがでしたか?
2万年以上前の浅間山大崩落によってこの地に運ばれ、神宿る岩として崇められ建立されたというパワーあふれるスポットです。
交通安全や安全祈願のお守りや絵馬、御朱印などの授与もできるので、ぜひお願い事を抱えて岩神稲荷神社を参拝してみてはいかがでしょうか。
※情報は取材当時のものです