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尾曳稲荷神社|館林城の守護神と弁財天様が鎮座するスピリチュアルスポット

尾曳稲荷神社 拝殿

群馬県館林市。夏は気温の高さで、そして冬は白鳥が飛来する城沼で有名な県南東部の都市です。そんな館林市のつつじが岡公園北側にある尾曳稲荷神社

とある狐の伝説を謂れとして持ち、館林城の守護神として創始された由緒のある神社です。御朱印コレクターも必見のこの神社を、早速紹介していきましょう。

尾曳稲荷神社の創建とその由来

1年を通して地元の人を中心に、参拝客が多く訪れる尾曳稲荷神社。稲荷という名が付くことから何か狐に関係するのだなと予想できますが、この神社は狐の尾曳伝説という言い伝えがルーツになっています。

時は第105代後奈良天皇の御代、1533年(天文元年)。後の館林城にあたる尾曳城主の赤井照光が城の鬼門(北東の方角)にお祀りしたのが始まりです。

尾曳稲荷神社 キツネみくじ

創建の由来となった「狐の尾曳伝説」を、公式HPからの抜粋で紹介しましょう。

“大袋城(城沼南岸)城主 赤井山城守照光、年賀の途次童子らに捕らえられた狐児を救った。
その夜更け老翁が顕れ、子狐が助けられた礼を述べ、館林が要害堅固の地と説き移転を奨めて姿を消した。
その年の七夕の夜老狐が顕れ尾を曳いて城郭の縄張りを先導して夜が明けた。別れに際し「築城完成の暁は長く城の守護神に使えよう。私は稲荷の神使 新左衛門である」と言い終わるや姿を没した。
照光はこれによって築城し、その名も尾曳城と号し、城中に稲荷郭を設け、社殿を造営して当神社を奉祀した。”

つまり、城沼の南岸にある大袋城の城主だった赤井照光が、老狐のお告げに導かれてその対岸に館林城(尾曳城)を築城したというわけですね。

同じ伝説を原点にもつ神社には、館林市内に宵稲荷神社(初曳稲荷神社)夜明稲荷神社がありますが、尾曳稲荷神社はこの中でも敷地面積が最大です。

尾曳稲荷神社のご祭神

尾曳稲荷神社 案内板

主祭神は倉稲魂命(うかのみたまのみこと)。日本神話に登場する女神様で五穀豊穣、商売繁盛、交通安全などの御利益があるといわれています。総本宮は京都の伏見稲荷大社です。

合祀祭神は、応神天皇が神格化された神様で八幡様として親しまれる誉田別命(ほんだわけのみこと)、主祭神倉稲魂命の父親で、戦神嵐の神、疫病退治の神様として信仰されている素戔鳴命(すさのおのみこと)、そして日本各地でお祀りされその名が広く知られる日本武命(やまとたけるのみこと)の3種類です。

参拝に行ってきました

尾曳稲荷神社 鳥居

厳かな神門をくぐると、見事な朱色の鳥居が本殿まで続いています。朱色は魔力に対抗する色とも言われており、お稲荷様に限らず、古代の宮殿や神社仏閣に積極的に使用された色です。

尾曳稲荷神社 本殿と茅の輪

本殿の前には茅の輪があり、これをくぐって参拝します。参拝方法を説明する札が横に立てられていますが、茅の輪は触れたり踏んだりしてはいけません。

また、本殿には赤井照光に築城を勧めたキツネ様が鎮座しています。城の本丸の見えるところに祀れば城を守ろうという言葉通り、西向きに祀ったところ、2度もお城が強敵から救われたという語り伝えもあるんですよ。

尾曳稲荷神社 拝殿・鈴

ところで、少し本題から逸れてしまいますが、どうしてキツネが全国の稲荷神社の象徴になったかをご存知ですか?

諸説ありますが、私達のご先祖様方はキツネを神様の使者、つまりお稲荷様の使いと考えていたようです。

キツネを神聖な動物として捉え、目に見えない霊獣「白狐(びゃっこ)」として信仰するようになったのが始まりです。ですので、全国の稲荷神社の神様はキツネではないということになりますね。

館林市の指定重要文化財も保管されています

尾曳稲荷神社 市指定重要文化財の案内看板1

尾曳稲荷神社 市指定重要文化財の案内看板2

参道脇には、尾曳稲荷神社所有の市指定重要文化財について説明された看板が設置されています。

館林城絵馬、明治戊辰戦争磐城進撃絵馬、明治戊辰戦争凱旋絵馬、秋元泰朝所用具足の4種類あり、その中でも館林城絵馬は、館林城の構造を空間的に知ることができる唯一の史料として、非常に価値が高いと言われています。

尾曳稲荷神社 田山花袋の歌碑
©http://www.cc9.ne.jp/~obikiinari/recruit.html

尾曳稲荷神社 奉納記念物の手水鉢

尾曳稲荷神社 奉納記念物の手水鉢・柄杓

境内には、この他にも奉納記念物の手水鉢や明治の文豪田山花袋の歌碑なども置かれています。この手水鉢は、館林城郭の大修築を行った際に工事に従事した石工頭が奉納したもので、徳川綱吉時代を偲ぶ唯一の記念物です。

館林七福神の弁財天様にもお参り

尾曳稲荷神社 鳥居

尾曳稲荷神社 本殿の裏手に祀られる弁財天

本殿の裏手には、館林七福神のひとつ弁財天様が祀られています。実はこの弁財天様、本来はインドの神様だったんです。

芸能や財産、立身出世などの神と崇められる七福神の中の紅一点。日本神話に登場する女神、市杵島姫命(イチキシマヒメ)と同一視されています。

年中行事や骨董市などのイベントも開催

尾曳稲荷神社 飾られたたくさんの狐

尾曳稲荷神社では春夏秋冬、四季折々の年中行事があります。

1月元旦 元旦祭
2月午の日 初午祭り
3月春分の日 人形感謝祭
5月1日 春季例大祭
6月30日 夏越の大祓
7月15日 八坂祭
11月3日 例大祭(11月中には毎年七五三詣祭が開催)
12月31日 大祓
※毎月1日、15日には月並祭

 
さらに毎月第3、第5土曜日には骨董市、毎月第1日曜日にはフリーマーケットがそれぞれ開催されます。

骨董市には県内外から骨董マニアが集まり、所狭しと並ぶ骨董品や書画、家具などを真剣に眺める姿が見られます。

ご祈願の種類や御朱印情報

尾曳稲荷神社 祈願案内

尾曳稲荷神社 祈願の料金一覧

尾曳稲荷神社では様々な祈願を受け付けています。予約優先となりますが、状況次第では当日その場でのご祈願も可能です。昇殿参拝は安産祈願、初宮参り、七五三詣り、結婚奉告祭、病気平癒、合格祈願など。

出張祭典では、地鎮祭や竣工式、新築・入居清祓などのお祓いにも対応してもらえます。

詳しくは社務所へ問い合わせてくださいね。

尾曳稲荷神社 境内の社務所

境内の社務所では御守御朱印が賜われます。御朱印の種類は2種類。通常のものに加え、見頃になると境内で綺麗に咲き誇るつつじと弁財天様にちなんだ御朱印が授かれます。

尾曳稲荷神社 御朱印

尾曳稲荷神社 施設情報

尾曳稲荷神社 お稲荷

ご祈願受付時間:9:00~17:00

定休日:なし

住所:群馬県館林市尾曳町10-1

電話:0276-72-1293

駐車場:あり(無料・約250台)
※駐車場名は「尾曳駐車場」

アクセス:
車 東北自動車道館林ICより約5分
電車 東武伊勢崎線館林駅より徒歩約20分

公式HP:http://www.cc9.ne.jp/~obikiinari/index.html
 

まとめ

尾曳稲荷神社 門柱

2度も館林城を守ってくれた「狐の尾曳伝説」を起源に持つ、西向きの神社尾曳稲荷神社。お稲荷様と弁財天様の両方にあやかれるとあり、参拝するとご利益もアップしそうですね。
社務所では御守や御朱印の授与だけでなく、可愛らしい狐のキャラクターグッズも販売されています。

毎月行われる骨董市やフリーマーケットでは、掘り出し物が見つかるかもしれません!ぜひご家族や友人と足を運んでみてくださいね。

※情報は取材当時のものです

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